多数のオフィスソフトについて実際に使用してみて検討した結果です。
2,3日のお試しから半年以上使用したものまで様々です。
(比較は2017年時点)
無料オフィスとWPS Office を比較
いきなり結論から書きます
安く快適にオフィスを使いたいなら「WPS Office」
無料にどうしてもこだわるなら「Libre Office」
データを共有してみんなで編集するなら「Google docs」
業務を意識するなら「Microsoft Office」
となりました。
使用感と互換性の比較
こちらも先にまとめを書いちゃいます。
Libre Office | Apache OpenOffice | Google docs | Microsoft Office Online | WPS Office | Microsoft Office | |
---|---|---|---|---|---|---|
価格 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 安い | 高い |
使用感 | ◯ | △ | ◯ | △ | ◎ | ◎ |
互換性 | △ | × | × | ◎ | ◎ | ◎ |
無料オフィス代表で4つを表にしましたが、これら以外は落選です。
Libre Office
価格 | 無料 |
使用感 | ◯ |
互換性 | △ |
インターフェース | メニューバー |
ソフト更新 | かなり多い |
URL | https://ja.libreoffice.org/ |
良いところ
無料オフィスではおそらく1番良いソフトです。ネットでの評価も無料オフィスではNo.1。
半年ほど粘って使いました。
ソフトのバージョンアップはかなり多いです。(毎回ポップアップが出るので逆に邪魔かも…)
メニューバーのバーやボタンの自由度が高いです。縦向きに配置できたりします。
悪いところ
使用し続けるにつれて、動作が重くなってきました。
特にファイルを開く動作や、保存時の動作は明らかに重くなりました。
OpenDocument スプレッドシート (.ods) 形式を採用しており、ods以外のファイルについては弱いです。
他のオフィスのファイルを読み込ませると、ソフト自体が強制終了することもありました。
このソフトで最終編集して保存しておくには不安を感じました。
(ファイルが破損して開けなくなったものも出ました)
(xlsx、docx、pptxのような最新形式ではかなりの確率で再保存時にエラーが出ました)
枠線関連の互換性も低いと思います。(何故か読み込ませると線が太くなる)
印刷についても、MSOfficeのファイルを読み込ませると大きなズレが出ます。
無料オフィスのNo.1の「Libre Office」と、格安オフィスNo.1「WPS Office」の体験版を同時にインストールして比べて使ってみるとわかりやすいと思います。
最終的には「WPS Office」を買うきっかけとなったソフトです。
Apache OpenOffice
価格 | 無料 |
使用感 | △ |
互換性 | × |
インターフェース | メニューバー |
ソフト更新 | かなり少ない |
URL | http://www.openoffice.org/ja/ |
良いところ
Libre Officeよりも若干操作が軽く感じます。
悪いところ
インターフェースが古くさく、使いにくいと感じました。
バージョンアップもかなり少ないです。(Libreの数十分の一)
印刷についても、MSOfficeのファイルを読み込ませるとズレます。
最新のオフィス方式(xlsx、docx、pptx)は、ファイルの読み込みはできますが、保存ができません。これは致命的です。
結果的にLibre Officeの方がいいと感じました。
備考
2011年まで無料オフィスの「OpenOffice」が人気でしたが、分裂して「Libre Office」「Apache OpenOffice」となりました。
OpenOfficeの元スタッフは現在Libre Officeを作っています。
Google docs
価格 | 無料 |
使用感 | ◯ |
互換性 | × |
インターフェース | メニューバー(少ない) |
ソフト更新 | 常に最新 |
URL | https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/ |
良いところ
多人数でオンライン同時編集できるのが、かなり便利です。
同時編集や共有目的ではNo.1だと思います。
(私はゲーム仲間との情報のやり取りなどに使用しています)
ブラウザとアカウントだけで使用可能。
Googleのオンラインである特性上、ソフトは常に最新です。
一手一手が自動オンライン保存されます。
悪いところ
メニューバー機能がかなり少なく、使いづらいです。
Sheetsのマス目がデカイです。Ctrl+ホイールで調整してもファイル全体まで影響が及んでしまいます。
印刷についても、MSOfficeのファイルを読み込ませるとかなりズレます。
あくまで互換性目的ではなく、単独使用かつファイル編集共有向け。
メイン使用には向かないと思います。サブ使用向け。
Microsoft Office Online
価格 | 無料 |
使用感 | △ |
互換性 | ◎ |
インターフェース | リボン(やや少ない) |
ソフト更新 | 常に最新 |
URL | https://goo.gl/b4hZ9T |
良いところ
ブラウザとアカウントだけで使用可能。
ソフトは常に最新です。
本家Microsoft Officeに近い作り。(当たり前ですが)
ファイルの互換性は高い。(当たり前ですが)
悪いところ
エラーで頻繁に、エラー画面に飛ぶ。
リボン触っただけでデータ飛んだり…(致命的)
本家より出来ることはかなり制限されています。
メイン使用には向かないと思います。サブ使用向け。
WPS Office
価格 | 安い(5,339円) |
使用感 | ◎ |
互換性 | ◎ |
インターフェース | メニューバーとリボンを選べる |
ソフト更新 | 大型アップデート有り |
URL | https://www.kingsoft.jp/office/ |
良いところ
このサイトの他記事でたくさん紹介してるのでそちらを参照。
箇条書きで羅列しておきます。
- 動作が軽快
- エラーでソフトが落ちたことは一度も無い
- 互換性が非常に高い(印刷のズレも無し)
- 他のオフィスのファイルもスイスイ読み込む
- ファイルがタブ化されていて見やすい
- 価格が安い
- リボンとクラシックメニューバーの見た目を変更可能
悪いところ
- リボンやメニューバーのボタンを自由に配置できない
Microsoft Office
価格 | 高い(34,160円) |
使用感 | ◎ |
互換性 | ◎ |
インターフェース | リボン |
ソフト更新 | 大型アップデート有り |
URL | https://products.office.com/ja-jp/home |
言わずと知れた本家なので省略。あえて一言だけ。高い。
最後に
いかがでしたでしょうか。
あくまで私の体験談を中心に使用感を書いたのですが、参考にはなると思います。
無料ソフト、そしてWPS Officeの体験版を試してみてから自分で決めるのが一番ですね。
WPS Officeについては、本サイトで多数の記事を書いておりますので、そちらも参考にしてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
WPS Officeの種類について
WPS Office 2の現在はAmazonではパッケージ版のみ。
【Personal】(Writer+Spreadsheets)
【Standard】(Writer+Spreadsheets+Presentation)
【Gold】(Writer+Spreadsheets+Presentation+VBAマクロ)
が存在します。(2020/8/24現在)
([同カテゴリーを探す]で全部見れます)
WPS Office (1)の現在は【ダウンロード版】【パッケージ版】
【Personal】(Writer+Spreadsheets)
【Standard】(Writer+Spreadsheets+Presentation)
【Standard W】(Standardの2ライセンス版)
【Premium Presentation】(Presentation)
【Gold】(Writer+Spreadsheets+Presentation+VBAマクロ)
【Platinum】(Writer+Spreadsheets+Presentation+VBAマクロ+テーマフォント)
が存在します。(2020/1/28現在)
私はGoldを使用中です。
WPS Office 全記事リンク
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