価格.comやAmazonで、常に1位~上位にあるSSDがありました。
USBメモリほどの大きさしか無い、スティック型SSD(SSD-PUT1.0U3-BKC)を購入。
色々言われている動作について、検証してみました。
目次
商品情報
BUFFALO バッファロー 外付けSSD ブラック 1.0TB SSD-PUT1.0U3-BKC
SSDは1TBモデルです。
SSD-PUT1.0U3-BKA (セキュリティソフトなし)
SSD-PUT1.0U3-BKC
SSD-PUT1.0U3-B/N (この商品は特定販売店向けです)
SSD-PUT1.0U3BC/N (この商品は特定販売店向けです)
SSD-PUT1.0U3BC/D (この商品は特定販売店向けです)
B/N と BC/N はAmazon専売?
恐らくですが、物自体は同一製品かと思われます。(詳細は不明)
型番に”C”がつくと、セキュリティソフト有り?
全てUSB3.2(Gen1)なので、転送速度は同じです。
他に、250GB・500GB・2TB版があります。
私は今回は楽天で購入したので「SSD-PUT1.0U3-BKC」でした。
Amazonなら「SSD-PUT1.0U3-B/N」です。
レビューを見る限り、Amazonは簡易パッケージっぽい。
PS4/PS5でも動作します。
録画機能付きテレビなどにも使える模様。
Read 430MB/s、Write 400MB/s
スライド式のキャップレス構造。
開封と大きさ比較
説明書と本体のみ。
小さい!!
想定してたより小さいです。
スティック型なので、ケーブルすら不要なのが良いですね!
ビニールがぺったり貼ってあります。
ものすごく細かい部分までビニール梱包。(取手の部分とか)
剥がすのにそこそこ時間が掛かりました。
スライドすると、ニョキッとUSB端子部分が出てきます。
キャップを無くす心配が無いです。
手持ちのUSBメモリ2つと一緒に並べてみました。
USBメモリを1廻り大きくした程度の差です。
ほぼUSBメモリ。
やはりこのSSDがとても小さいことがわかります。
この小ささに惹かれて購入しました。
言われていた、ソフト面も問題なし
私が購入前に心配していた部分も、全て問題なしでした。
1つずつ説明していきます。
SSDの認識
まずはフォーマット。
・パソコン
・テレビなどの録画機器
・PS4/PS5などのゲーム機
それぞれの機器でフォーマットする必要があります。
(機種によっては不要)
PCで認識すると、アイコンもスティック型SSDになっていました。
フォーマットがMBR形式になっていました。(WindowsXPも読める形式)
(取り扱える容量が最大2TB)
個人的にはGPT形式のほうが良かったかも。(現在の主流)
まあ1TBのSSDなので、2TBのデータを扱うことは無いので問題ないです。
ソフト類
SSDの中に、各セキュリティソフトへのダウンロードページへのリンクが入っていました。
リンクだけかーい!
あとはアイコンのデータですね。
ちなみに私は、SSDを速攻でクイックフォーマットしました。
アイコンのデータ、ダウンロードリンクとか消えますが、そんなのどうでも良いです。
自由に使わせてちょうだい。
この手のソフトはいつも消してます。
色々なSSD/HDDを購入していますが…
付属のソフトとか使った事が無いです。
使う状況になった事も無いです。
さえ解っていれば、いつでもソフトはダウンロード出来ます。
お気に入りにでも入れておけばOK。
「SSDの取り外し」が出来ない? →出来ました
これが一番気になっていた部分です。
Amazonや楽天のレビューで、「取り外しが出来ない」というレビューを数件見かけました。
なにやら「取り外しメニューが出ずに、PC電源を落とすまで外せない」とのこと。
本製品の説明書には、取り外し方が書いてあります。
で、確認してみたところ…
普通に「取り外し」メニューが出てます。
心配していた、タスクバーからの取り出しアイコンもちゃんと出ています。
もちろん取り外しOKでした。
古いPC環境だとダメなのかな?
あとはPCがAHCIの設定になっていないとダメ、と何処かで見かけました。
デバイスマネージャーで確認できます。
ちなみにAHCI設定は、BIOS(UFEI)から操作する設定です。
転送速度の検証
転送速度が急に落ちる問題
レビューで以下のような意見がありました。
・大容量を転送していたら、急に転送速度がガクッと下がる
・本体がすごく熱くなる
これらについて検証します。
①PC内蔵SSD → スティックSSDに500GBコピー
まずは本製品を使って、大容量の転送テストを行いました。
転送データは、画像・動画など大小のデータが混在させています。
結論から言うと、途中でガクッと速度が落ちました。
コピー開始直後
300MB/s、残り時間25分
早いです。残り時間も短い。
150GBほどコピー後
25MB/s、残り時間2時間40分
急激に速度低下が起こりました。
動画1GBなどのファイルコピー時に起こりました。
大サイズの転送時に下がりやすい?
スティックSSD本体も、結構熱くなっています。
最終的に、最後までこの速度でした。
左=転送前、右=転送直後
CrystalDiskMarkで計測してみました。
転送前は、BUFFALOの公称値よりも高い転送速度が出ていましたが…
転送直後は、すごく書き込みの数値が落ちていました。
②PC内蔵SSD → ポータブルHDDに500GBコピー
コピー開始直後
100MB/s、残り時間1時間20分
ずっとこの速度のままでした。
SSDのように状況に左右されず、一定速度でした。
③PC内蔵SSD → ポータブルSSDに500GBコピー
ポータブルSSDでも確認してみます。
(スティックSSDとは別の物です)
コピー開始直後
370MB/s、残り時間25分
初めは順調でしたが…
150GBほどコピー後
20~100MB/sをウロウロ、残り時間2時間20分
やはり大容量ファイルのコピー時に、急激に速度低下が起こりました。
SSD自体はそんなに熱くなかったです。
転送速度が落ちる要因は?
ここで2つの要因が問題となっているのでは…?と言われています。
・サーマルスロットリング問題
…SSDが高熱になり、危険と判断して処理速度を低下させて高熱を防ぐ機能
→結果的に処理速度が低下する
・キャッシュ切れによる低速化問題
…SSDにキャッシュと呼ばれる領域が存在し、ファイルコピー時に全部使い切ってしまうと速度が急激に低下する
(高価なSSDだとキャッシュの性能が良い)
→処理速度が低下する
高熱問題・キャッシュ問題の2点について考えてみました。
・高熱問題・キャッシュ問題は、どのSSDにも起こりうる
→排熱が出来ていないと起こる
→どんなSSDでも、キャッシュを使い切ると速度低下する
色々調査してみましたが、どのSSDでも一定量の転送後、急激な速度低下が起こるようです。
内蔵SSD・外付けSSDに関係なく、速度低下はある模様。
・放熱の工夫が必要
→長時間SSDを使用しない、抜き差しして休憩を挟む
スティックSSDにヒートシンクを貼って、放熱している人も居るようです。
「③ポータブルSSDに500GB のテスト」の場合、高熱じゃないのに速度低下は起こりました。
なので、単純にキャッシュ不足だったかな? と考えています。
・大容量のデータ保存には、HDDのほうが良いかもしれない
→一定速度で転送出来てる
→大量・大容量の動画データ保存などはHDDが良いかも(値段も安いし)
私の使い方では、このスティックSSDでOKです!
転送速度を検証した所、急激な速度低下が起こりました。
しかし、私の使い方ではこのままで良いです。
私の場合、「パソコンデータ全てのバックアップ」としてこのSSDを使用します。
(トータル500GB程度)
この500GBの初回転送が終わった後…
次回からは差分データのみバックアップを行います。
(毎回1~2GB程度)
つまり、時間が掛かるのは初回のみです!
実際に本日、差分1.5GBをバックアップした際には
数秒でバックアップが終わりました。
早い!楽!
ちなみに私は「FreeFileSync」というフリーソフトでバックアップをしています。
(日本語も対応してます)
最初にフォルダなどの同期設定をしてしまえば、
次回からは1ボタンで差分だけバックアップしてくれます!
このソフト、すごく便利です。
初回のデータ転送だけ我慢すれば、
2回目からは差分バックアップで一瞬です。
USBメモリ感覚で使えて、非常に楽です。
興味の有る方は、購入を検討してみてください。