昨日の続きです。
今回は様々なType-Cケーブルを使って、
”電力表示のできるType-cアダプタ”で、スマホへの供給電力を調査しました。
商品情報
充電電力表示 出力スクリーン表示 アダプター PD対応 Type-C
外見・動作・仕様などについては、前回の記事で紹介済みなので省略。
電力(W)と電圧(V)が交互に表示されるアダプターです。
計測環境
今回は3種類のケーブルでテストを行います。
・PD100W対応ダイソーケーブル 1m (ダイソー製、紹介記事)
・PD60W対応シリコンケーブル 1m (ビックカメラオリジナル製、紹介記事)
・PD100W対応シリコンケーブル 2m (CIO製、紹介記事)
スマホ充電器2種、スマホ2台でテストしました。
・急速充電器30W (UGREEN製、紹介記事)
・急速充電器65W (GREENHOUSE製、紹介記事)
・Rakuten Hand (バッテリー54%前後、急速充電×)
・OPPO reno 11a (バッテリー48%前後、急速充電○)
つまり、3x2x2=12通りの試験です。
Rakuten Handは急速充電に対応していません。
スマホ以外は、全て最近新品購入した物です。
計測結果
①ダイソー100Wケーブル
②ビック60Wケーブル
③CIO100Wケーブル
まとめると、以下のようになりました。
見事に、ほぼ計測結果は同じでした。
ダイソー100Wケーブルは、RakutenHandではむしろ電力が高かったぐらいです。
結果より、以下のことが判りました。
・充電器は30Wより、65Wの方が電力が少しだけ高い
→スマホの充電速度テストの時に、「65Wのほうが少し早い」と言ったのは合っていた
・スマホ側からは、一律同じ電圧値を要求している
→Reno11aからは9V要求。
→結果、充電器が30Wでも65Wでも、【9V/3A】に従って、27W以下の電力となる
・急速充電×の場合、5W/5V前後しか出ていない(低速)
・ダイソーのケーブルは、他のケーブルと遜色ない能力。
スマホに充電する時は、常にMAXパワーで充電しているわけではありません。
スマホが要求する電圧で充電を行います。
UGREEN30W充電器は、9V-3Aの記載あり。
GREENHOUSE65W充電器も、9V-3Aの記載あり。
なので似たような電力になったわけです。
もし65W充電器が他の電圧値を要求すると、もっと急速充電が出来たかもしれません。
Reno 11aには67W専用充電器がありますが、
専用充電器に接続すると、11V-6.1A(≒67W)で充電するようです。
充電する時のバッテリー残り容量でも、電力は変わるそうです。
充電終了しかけの90~95%付近では、電力は控えめになっていくそうです。
スマホによって、制御方法の差もありそう。
まとめ
これまでの実験でわかった事。
・ダイソーの100Wケーブルは優秀
・スマホの急速充電なら30W程度で良いかも
・ノートパソコンの充電は、65W以上必須
・ノートパソコンの場合は2m以上のケーブル長が欲しい(=ダイソー不可)
過去記事で書きましたが、2mのCIOシリコンケーブルは優秀です。
柔らかくて、もちもち感も気持ち良いです。
ノートパソコンにもType-Cケーブルを使う場合には、お勧め出来ます。
ここからは余談。
↑を見てわかるように、
電力表示のLEDは、高速で点滅しています。
(肉眼で見る分には問題ない)
これを撮影するのが曲者で、上記写真のようにLEDの文字の欠けた写真が続出しました。
なのでひたすら成功するまで撮影する必要があり、(1表示当たり20~30枚)
結果として「写真600枚、容量1GB超えの写真データ」となりました。
”計測結果”で、サラッと結果をまとめて貼り付けていますが、
「写真の選定・確認・編集・並べ替え」などで、作業が丸々2日掛かりました。
点滅するLEDの撮影って大変だ…